ライトハウス編集部スタッフが、日本の大学を訪問。キャンパスを案内していただきました!
今回訪れたのは、東京と神奈川にキャンパスを持つ桜美林大学。そのうちメインの町田キャンパス、芸術系の学部がはいる東京ひなたやまキャンパス、そしてJR淵野辺駅からすぐのところにある国際寮の3カ所です。
(取材協力:桜美林大学 / 訪問日:2023年2月某日)
◎ 桜美林大学
▶ 町田キャンパス:東京都町田市常盤町3758
▶ 東京ひなたやまキャンパス:東京都町田市本町田2600-4
▶ 国際寮 Webサイト:http://www.obirindorm.ne.jp/fih/access.html
▶ 桜美林大学 Webサイト:https://admissions.obirin.ac.jp/
桜美林大学国際寮
最初に訪れたのは、淵野辺駅から歩いて2〜3分ほどのところにある、桜美林大学国際寮。
案内してくれたのはオープンキャンパスや入試の運営に携わる「桜インターン」の皆さん。
この国際寮、9階建てで全245室(二人部屋が35室、他は全て一人部屋)ある大きな寮ながら、とても人気でほぼいつも満室状態なのだとか。学生の割合は、6〜7割は留学生、3〜4割が日本人学生だそうです。
国際寮の居室
居室はこのような感じ。ベッドと机、奥にはベランダも付いていて、ゆったりスペースがある印象です。小さなチッキンも付いているので、簡単な自炊もOK。
こちらは二人部屋。洗面所も一人部屋より広めでしょうか。なお、二人部屋を希望する場合は、二人そろって入居申請を出すのがルールなのだとか。ルームメイトとのトラブルを避けるための制度なのだそうです。
国際寮のラウンジやホール
続いてはラウンジ。3〜5階、7階にこのようなラウンジがあり、寮生同士の交友を深めたり、個人で勉強したりといった使われ方をしているようです。天井が高くライトもおしゃれ。居心地◎です!
この国際寮の中で最後に連れて行ってくれたのが、2階にあるホール。大きなモニターや音響設備があったり、卓球台があったりと、学生たちが集まるのに最適なスペース。留学生が入寮してくる9月にはウェルカムパーティー、10月にはハロウィン、11月には卓球大会、12月にはクリスマスパーティーなど、季節ごとのイベントも盛んに行っているのだそうです!
桜美林大学 町田キャンパス
淵野辺駅からスクールバスに乗って、桜美林大学のメインキャンパスである町田キャンパスへ。
町田キャンパスのバス停を降りると、「ようこそ桜美林へ」という大きなサインが。
バス停から最初の教室棟に向かう途中にはファミリーマートが。キャンパスの中にコンビニが入っているのは、学生にとってはうれしい限りですよね。お昼時間はすごい混雑とのことでした。また、大学キャンパス内の店舗なので、お酒とタバコは一切扱いがないそう。
明々館
こちらは、教室のほか、教務課、学生課などの事務室が入っている明々館(めいめいかん)。桜美林大学町田キャンパスの建物は、この後にも紹介していくように、「●●館」と漢字で名前が付いているものが数多くあり、桜美林学園の歴史や創立者の願いが込められた名前なのだとか。
こちらが明々館の教室の一つ。窓が大きく、とても明るかったです。
ラウンジも複数の階にあり、景色も抜群でした。
また、各階の教室とエスカレーターの間には防音ガラスが設置されていて、エスカレーターの音やそこを通る人たちの声が教室に届きにくくなるよう工夫されているのだそう。学生たちが集中できるよう、ちょっとしたところまで考え抜かれていました。
太平館
次は、明々館の隣にある太平館へ。こちらには大きなホールが。大人数の授業、学生団体の集まりなどで使われているそうで、その日も何人かの学生がオープンキャンパスに向けた準備をしている様子でした。
崇貞館
吹き抜けのおしゃれで開放的な廊下を抜け、次の校舎、崇貞館(すうていかん)へ。
ここは1階に学生食堂「桜カフェ」、2階以上は先生たちの部屋が入っている建物ということで、食堂を覗いてみました。学期中はやはり、食堂は大人気ですぐにいっぱいになるのだそう。
荊冠堂
次は通称「チャペル」と呼ばれる荊冠堂(けいかんどう)へ。その通称の通り、ここのメインは立派なチャペル。3000本のパイプから成るパイプオルガンが売りです。キリスト教系の授業で使われたり、コーラスが歌の練習をしたりといった使い方をされているとのこと。普段からここで練習できるとは、贅沢です!
こちらはチャペルの外観。ステンドグラスが施されています。
チャペルのお隣、理化学館の前に立てられているのが、桜美林学園創設者、清水安三先生の像が。本を左で抱いた清水先生と同じポーズで1枚。
次はバスに乗って、東京ひなたやまキャンパスへ。
桜美林大学 東京ひなたやまキャンパス
最後に訪れたのが、2020年に開設されたばかりの、芸術文化学群の学生が通う、東京ひなたやまキャンパス。芸術系ならではの設備がたくさんそろっていました。
まずは、着いた時間がお昼時だったということもあり、芸術文化ホール棟の中にあるカフェ「Coffee Stand 88+」へ。木のぬくもりが温かいこのカフェ、地元のカフェと協業して営業しているとのことで、「地域との共生」にも力を入れています。
パスタやワンプレート料理など、メニューは豊富。一般の方も利用可能で、学生は割引料金で利用できるようになっています。このキャンパスを訪れるのは初めてという学生もいて、「うちのキャンパスにも欲しいなぁ」なんて声も。
ここからは、東京ひなたやまキャンパスのホールなどの各施設を案内していただきました。芸術文化ホールに入ったところにあるのが広々としたひなたやま交流プラザ。可動式パーテーション・プロジェクター・スクリーンなどを備えていて、学生の作品の展示や映像を使ったイベントなどを行うこともあるのだそう。
2つの大きなホールに向かう通路は、鮮やかな赤のカーペット。
芸術文化ホールのStones Hall
こちらは、芸術文化ホール内にあるStones Hall。Stonesの由来は聖書に出てくる石なのだとか。主に演劇やダンスなど舞台公演を行うホールで、この日も卒業公演の準備をしているところを見せていただきました。写真下のところにイスが出てくる仕様で、250人ほど入るのだそうです。
芸術文化ホールのProvidence Hall
続いてはProvidence Hall。こちらは見ての通り、音楽ホールです。世界的に有名なピアノ、ベーゼンドルファーとファツィオリを保有しており、この2つを同時に所持しているのは非常に珍しいことなのだとか。
こちらはProvidence Hallのもう一つの目玉、スイス製のパイプオルガン。オルガンの音色は、オルガンそのものはもちろんのこと、その部屋の音響設備にも大きな影響を受けるのですが、このホールは遮音性、反響性も高いため、非常にいい音色を奏でるのだそう。
普段なかなか近付くことのないパイプオルガンを間近で見て興味津々の学生たち(と、私・石﨑)。
このProvidence Hall、プロからの評価も高く、これだけの施設を音大でない総合大学が所有しているというのは驚かれるほどなのだそうです!
東京ひなたやまキャンパスの各棟
ここからは、A-E棟まである東京ひなたやまキャンパスの各棟を回っていきます。芸術系のキャンパスだけあり、共有スペースなどにも写真や絵などの作品が数多く飾られています。
A棟には図書館が入っていますが、こちらも一般的な大学の図書館とは趣が違い、音楽・美術など芸術系の資料を専門的に置いています。
「楽譜」なんてカテゴリーもあり、新鮮でした。
その他の棟はそれぞれ、B棟が講義室棟、C棟がビジュアル・アーツ棟、D棟が演劇・ダンス棟、E棟が音楽棟とも呼ばれています。
こちらはC棟。素描、デッサン、彫刻、陶芸といった分野で使われるアトリエが集まっています。
こちらも同じC棟のPC Room。ここにリモートでアクセスして作業をしている作業もいるとのこと。
最後に訪れたE棟は音楽棟。音楽練習室はどれも、当然ながら防音設備が付いており、一部屋一部屋にアップライトピアノも完備されています。
今回見せていただいた以外にも、映像の録画に使用するグリーンバックのある部屋や、スモークを焚ける部屋などもあるそう。
今回は、桜美林大学の国際寮、町田キャンパス、東京ひなたやまキャンパスの3カ所を回り、普段は入れないところも入れていただき非常に貴重な経験でした。
1日案内していただいた桜インターンの皆さん、ありがとうございました!