「好きを仕事に」に直結する 専門学校の魅力とは
就職に直結する実践的な知識・技術を習得できるのが専門学校。その制度や魅力について、新潟県・福島県に30以上の専門学校を持つNSGグループの荒井さん・角田さんのお二人に伺いました。
大学は4年間をかけて、より学術的な内容を学ぶのに対して、専門学校は技術・資格を取るということに特化している学校で、2年制の学科・コースが一般的です(一部、3年制のものもあります)。目標としている職業に向けて、最短で技術を身に付けて卒業するための学校と捉えていただくといいと思います。
後に例に挙げるアニメやマンガ、調理といった専門職は、小さい頃からの「憧れ」をそのまま職業にするという色合いが強いと思うのですが、そういった「好き」や「憧れ」を仕事にしたいと、専門学校に通う学生が多いです。専門学校を卒業して就職した場合、すぐに即戦力として働けるというのが何よりの強みですね。その業界・分野の知識を持った状態で仕事をスタートできるということがメリットと言えるでしょう。
1976年に開学し、今年で46年目を迎えます。現在、新潟・福島で計34校の専門学校を擁しています。時代のニーズに合わせて常に学科やコースの再編を行い、264学科・459コース(2022年3月現在)があります。文部科学省から、全ての課程において「職業に必要な実践的かつ専門的な能力を育成する」ことを目的とした、「職業実践専門課程」に認定されています。文部科学省の設けたさまざまな基準をクリアし「お墨付き」を得ているのです。
ユニークなものとしては、マンガ・アニメの専門学校、音楽の中でもK-POPに特化した学科、ウインタースポーツの学校などもあります。これらを求めて、全国から学生が集まっているのも特徴です。
今までに外国人卒業生が約2500名います。現在は、日本の日本語学校を通して入学してくる学生が多いです。専門を身に付け、資格を取るとなると、漢字を含めた日本語力が必要になりますから、入学の際には日本語能力試験の「N2」レベルを基準にしています。
入学の際には面接を設けていますが、日本国内外を含め、「Zoom」などで遠隔でも面接を受けられる体制になっています。当グループの専門学校の中にも日本語科がありますので、日本語力に自信のない学生は、まずは日本語を学んでから、専門学校に入学することも可能です。
20カ国・約200校の海外提携校があります。コロナ禍で盛んな交流は難しくなっていますが、それ以前ですと、海外研修旅行において姉妹校学生との交流授業を行っていました。「一流を目指す」という方針の中で、その分野のトップの国、例えばファッションであればイタリア、動物・ペット関係であればアメリカやヨーロッパを訪れ、学生たちは良い刺激を受けてくれています。卒業・就職してしまうと長期間海外に行くことは難しくなりますから、学生の間に体験できるのはいいチャンスと考えています。
専門学校は、各業界とのつながりがありますから、企業から直接の求人も多数あります。私たちとしても、「就職させるまでが専門学校の役割」という意識でいますし、毎年輩出する卒業生の活躍により、業界との関係性もより強固になっていきます。 海外からの学生は、卒業後も日本に残って就職したいというケース、技術を身に付けて本国に戻るケースとさまざまですが、どの卒業生も、希望する業界に就職しています。
外国人学生の場合、卒業後に日本で就職をできるかどうかは、在留資格が取得できる職業分野であるかにかかってきます(日本国籍を持っている方は、在留資格は不要です)。例えば当グループで海外生からの人気も高い「日本アニメ・マンガ専門学校」「国際ビューティモード専門学校」「国際調理製菓専門学校」は、いずれも外国人留学生の卒業生も日本での就職実績があります。ただし、職業・分野によってはさらに細かい条件がある場合もありますから、事前に、卒業後の進路までよく考えておくことが大切です。
学校法人国際総合学園
NSGカレッジリーグ事業部
荒井英之さんNSGグループ
学校教育事業本部 国際室推進室
角田 均さん
※このページは「ライトハウス・ロサンゼルス版2022年4月1日号」掲載の情報を基に作成しています。最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。