【訪問レポート】国際基督教大学(ICU)のキャンパスを見学してきました

ライトハウス編集部が、日本の大学を訪問!

今回は東京都三鷹市にある国際基督教大学(ICU)を訪れました。ICUは、日本初の4年制リベラルアーツ・カレッジとして知られ、日英両語での少人数・対話型教育を実践する私立大学です。

ICUは都心からも程近い立地にありながら、東京ドーム13個分という広々としたキャンパスが魅力の一つで、海外からの学生を多く受け入れてきた国際的な大学としても知られています。実は、日本で初めて「国際」を冠した大学でもあるとのこと。

国際基督教大学(ICU)

(取材協力:国際基督教大学(ICU) / 訪問日:2023年2月某日)

◎ 国際基督教大学(ICU)
▶ 東京都三鷹市大沢3-10-2
▶ 国際基督教大学 Webサイト:https://www.icu.ac.jp/

国際基督教大学(ICU)も参加した「日本の大学進学フェア」の最新ウェビナー動画を2025年2月28日まで配信中!各大学の担当者が入試や海外生向けのプログラム、キャンパスライフなどについて説明しています!
動画(日本語)の視聴はこちら »

 

案内してくれたのは…
パブリックリレーションズ・オフィスの篠田さん。

国際基督教大学(ICU) パブリックリレーションズ・オフィスの篠田さん

教養学部4年生(物理学メジャー、情報科学マイナー)で、キャンパスツアーガイドも務めている、山崎さん。

国際基督教大学(ICU)教養学部 山崎さん

 

スタート地点は、篠田さんが所属するパブリックリレーションズ・オフィスなどが入る「アラムナイハウス」。レンガ作りのかわいらしい建物です。

国際基督教大学(ICU) アラムナイハウス

湯浅八郎記念館

そして、ツアーの最初に連れてきていただいたのが、ICU初代学長であった湯浅八郎博士の貢献を記念して1982年に開館した大学博物館である 「湯浅八郎記念館」。主な収蔵品として、各地の民芸品、ICU構内に散在する遺跡から出土した旧石器時代から縄文時代にかけての考古遺物、美術品、歴史資料などを見ることができました。一般来訪者にも無料で開かれており、学外から訪れる人も多いのだとか。

国際基督教大学(ICU) 湯浅八郎記念館

山崎さん「キャンパス内に遺跡もあるので、考古学の発掘実習を学内でできるのもICUの特徴です。」

湯浅八郎記念館の近くには、 国際基督教大学高等学校も。 多くの施設が一つのキャンパスに集まっているのも、ICUのキャンパスの特徴です。

トロイヤー記念アーツ・サイエンス館

こちらは「トロイヤー記念アーツ・サイエンス館」。2022年12月に完成し、2023年4月 から実際に使用されている新校舎です。学問分野の枠を超えて全ての学生が訪れ、「知の融合」が起こるよう設計された空間で、リベラルアーツを象徴する建物とのこと。著名な建築家、隈研吾氏のデザインで、木の温かみを感じる、ダイナミックな校舎でした。

国際基督教大学(ICU) トロイヤー記念アーツ・サイエンス館 外観

ガラスの向こうには、300人ほど入る大きな階段状の教室が。授業はもちろん、さまざまなイベントなどでも使うことができるとのことです。

国際基督教大学(ICU) トロイヤー記念アーツ・サイエンス館

大学本館

こちらは「大学本館」。ICUの象徴的な建物で、少人数・対話型授業が多いICUらしく、 高校ぐらいの小さなサイズ感の教室が多かったです。

国際基督教大学(ICU) 本館

本館前には広々とした芝生のスペースも。春休み期間中ではありましたが、友達と過ごす学生たちの姿がありました。

国際基督教大学(ICU) 大学本館前のスペース

図書館

続いては「図書館」へ。ICUの図書館は、自動化書庫を日本で初めて導入した図書館として有名なんだとか。 図書館本館の奥には、学修・教育センター(CTL)が入るミルドレッド・トップ・オスマー図書館(オスマー図書館)もあり、グループラーニングエリアなどでミーティングをすることもできます。

国際基督教大学(ICU) 図書館

山崎さん「CTLにはライティングサポートデスクといって、研修を受けた学生チューターが、レポートや論文の執筆をサポートしてくれるサービスもあります。」

篠田さん「本学は一つの学部に31のメジャー(専修分野)があり、自らの学びを自由にデザインすることができます。ときには履修を決めるのが難しいこともあると思いますが『ICU Brother and Sister(IBS)』メンバーとの面談も可能で、学生目線でのアカデミックプランニングの話を聞くことができます。」

先輩と後輩が「対話」をするという文化が、各所で根付いているのですね!

山崎さん「学生に一人つき、専任教員が一人付いて履修の相談を受けるという教員アドヴァイザー制度や、教員が決まった時間にオフィスにいて、学生が自由にオフィスを訪れ質問できるオフィスアワーも設けられていたりと、少人数・対話型教育ならではのきめ細かなサポートが、ICUの魅力でもあります。」

国際基督教大学(ICU) 図書館館内

オスマー図書館の下のフロアにある「O’s Café」は、おしゃれなカフェスペース。ゆったり集中して勉強ができそうですね!

国際基督教大学(ICU) 図書館のカフェ

ディッフェンドルファー記念館(東棟)

次は、通称「旧D館」と呼ばれる、「ディッフェンドルファー記念館(東棟)」 。学生や教員の交流の場として建てられた学生会館で、講堂(オーディトリアム)、学生クラブ活動室などがありました。この日も旧D館1階のラウンジには多くの学生の姿が。

国際基督教大学(ICU) 旧D館1階のラウンジ

大学食堂

次は「大学食堂」。ガラス張りのおしゃれな建物で、「東ケ崎潔記念ダイアログハウス」の1階部分に食堂が入っています。ダイアログハウスは、国際会議室、短期留学生寮なども入っている複合施設なのだとか。

国際基督教大学(ICU) 東ケ崎潔記念ダイアログハウス内の食堂

今回は訪れた時間帯が合わず食堂の営業はしていませんでしたが、開放的なスペース、グランドピアノも置かれているなど、居心地は抜群でした。スペースもかなり広く、各種イベントなどが行われることもあるとのことです。

国際基督教大学(ICU) 大学食堂内の様子

学生寮

こちらは複数の「学生寮」が並ぶエリア。

国際基督教大学(ICU)学生寮

国際基督教大学(ICU) 学生寮

山崎さん「現在は10の学生寮がキャンパス内にあって、私も寮に住んでいます。寮に住める学年の制限がある大学も多いと思うのですが、ICUは入寮すれば卒業まで寮に住んでいられるので、非常に恵まれていると思います。寮や学年などにもよりますが、私の寮は2人1部屋です。ルームメイトは毎学期替わり、年間で3人のルームメイトができます。」

全ての寮がキャンパスの中にある環境というのは、とても魅力的ですね。寮生同士、先輩と後輩の交流も盛んということで、海外から進学しても、安心して生活の基盤が築けそうです!

体育館

こちらは先ほど訪れた「トロイヤー記念アーツ・サイエンス館」と同じく、隈研吾氏が設計した「体育館」。屋内プール、健康科学(Health Science)の授業などが行われるセミナールームなども入っています。

国際基督教大学(ICU) 体育館

体育館の横には、サッカーやラグビーのできる大きなグランドやフィールドがありました。その奥には野球場などもあり、スポーツ系の施設が集まっています。

国際基督教大学(ICU) 体育館の横のグランドやフィールド

大学礼拝堂

最後に連れて行ってもらったのが「大学礼拝堂」。キリスト教の大学ならではの施設ですよね。ICUの入学式・卒業式はここで行われるそうで、非常に立派な建物でした! この日は学生がコーラスの練習で使用しているようでした。

国際基督教大学(ICU) 大学礼拝堂

東京都内で、これだけの敷地と施設を1つのキャンパスで備えているというのは驚き! 落ち着いて勉学に励むには最適な環境だと感じました。

 

山崎さん「私たち学生ツアーガイドは、定期的にこうしたキャンパスツアーを受験生や保護者の方たち向けに行っていますし、もちろんオープンキャンパスでも実施しています。日英両語に対応していますので、ぜひキャンパスまでお越しください。」

篠田さん、山崎さん、ありがとうございました!