海外から日本の大学への進学・留学前に知っておきたいこと(2025年最新)

近年、日本の大学はグローバル化に対応し、外国人学生や帰国生の受け入れを積極的に進めています。円安の影響もあり、アメリカの大学と比べて学費が抑えられる点も魅力の一つ。本特集では、アメリカ在住で日本の大学進学・留学を考える方に向け、役立つ情報をお届けします。巻末では、海外からの学生受け入れに積極的な国公立・私立大学も紹介。日本での学びを視野に入れる第一歩として、ぜひご活用ください。
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日本の大学に行くメリットとは?

日本の大学進学フェア」を開催しているライトハウス社でコーディーネーターを務める廣田恵子に、日本の大学に行くメリットについて聞きました。


近年、日本の大学は、国際化の推進を目指し、国公立・私立を問わず、積極的に海外からの学生を受け入れようとしているため、海外生が日本の大学に進学するメリットは大きいと言えます。

まず、英語圏から優秀な学生に来てほしいという思いもあり、アメリカの受験制度のように書類審査での合否決定、英語で学べるコース(学部)、秋入学、海外生のための奨学金制度などを整える大学も増えました。また、学業だけでなく、生活・メンタル面でのサポートを提供するなど、日本語能力や日本での暮らしに不安がある留学生を手厚く支援しています。

保護者にとっては負担の大きい学費も、文科省によると令和5年度の国公立大学における授業料は年間約55万円、私立大学(四年制)は平均すると約100万円からです。特に、アメリカに住んでいる人にとっては円安も追い風となっているでしょう。

アメリカ生まれや海外生活が長いお子さんにとっても、旅行や帰省などの一時的なものではなく、日本で地に足を付けて学業に励むことは人生においてとても良い経験になると思います。

気になる大学のキャンパスを見学する機会を設けたり、大学フェアなどのイベントに参加したりすると、お子さんはもちろん、保護者も進学・留学のイメージをしやすくなってくると思います。

ライトハウス主催、毎年恒例のアメリカ生まれの日本人、留学生、帰国生のための「日本の大学進学フェア」を2025年5月20日(火)〜22日(木)にオンラインで開催します。私立・国立大学が参加予定。

参加予定学校: 青山学院大学、国際基督教大学(ICU)、駒澤大学、中京大学、同志社大学 ILA、山梨学院大学 iCLA、横浜国立大学、立命館大学
大学フェアの詳細・参加申し込み »

海外から日本の大学への進学・留学に興味を持ったら 〜 知っておきたいこと、やっておきたいこと

日本の大学は通常4月に新学期が始まりますが、近年では秋入学を導入している大学も増えています。出願期間は大学やプログラムによって異なりますが、一般的に入学前年の秋から冬にかけて行われます。各大学の公式ウェブサイトで最新のスケジュールを確認し、余裕を持って準備を進めましょう。

日本の大学に入学するまでのタイムライン&TO DOリスト

時期 やること
入学1年前 □ 志望動機を明確にする
□ 情報収集

進学・留学の理由や志望動機を明確にして、希望する大学に資料請求するなど大学の情報収集を行います。志望校の学校案内や入学願書を取り寄せ、出願資格を確認しましょう。
入学10カ月前まで □ 志望校決定
入学9カ月前 □ 受験資格を確認・取得
日本留学試験(EJU)に申し込みを行う(参考:2025年の出願受付期間は2/10〜3/6)。日本語能力試験(JLPT)、 TOEFL®、IELTS、TOEIC®などを必要に応じて受験する。
入学6カ月~8カ月前 □ 出願
アドミッション提出、または入学願書や必要書類を志望校に送る。
入学2カ月~5カ月前 □ 受験
書類選考、日本留学試験(EJU)、志望校の入学試験受験などを受ける。
入学3カ月前 □ 入学準備
□ 入国手続き

志望校に合格し入学許可書を受け取ったら、入学金などを送金する。寮の手続きなど、日本で住む場所を決める。また、在留資格認定証明書(COE)を大学から受け取り、領事館で査証(ビザ)を申請する。
入学1カ月前 □ 渡航手続き
航空券、保険を手配する。必要に応じて、寮や住居への入居準備を進める。

大学の情報収集

帰国生や外国人学生が日本の大学進学を考えた際に、最初に気になることから卒業後の進路まで、総合的にまとめたサイトがあるので、まずは以下を参考にしてみるといいでしょう。

  • Study in Japan | ウェブサイト 
    政府公認の日本留学情報サイト。文部科学省、および外務省協力の下、日本学生支援機構が運営しています。
  • 独立行政法人 日本学生支援機構 | ウェブサイト 
    奨学金、留学生支援、学生生活全般のサポートを行う日本学生支援機構の公式サイト。
  • Japan Study Support | ウェブサイト 
    公益財団法人アジア学生文化協会による留学生情報総合サイト。英語で情報収集したい人向け。

※上記タイムラインは日本留学情報サイト「Study in Japan 日本への留学計画( https://www.studyinjapan.go.jp/ja/planning/flow-chart/schedule.html )」から引用。

アドミッション 〜 留学生、帰国生向けの日本の大学の入試方法

アメリカなど海外に住む人が日本の大学に進学・留学する場合は、まず興味のある大学の入試方法を調べてみましょう。日本の大学の入試方法は多様化しており、一般選抜、AO入試(総合型選抜)、帰国生枠入試、留学生枠入試などがあります。帰国生や留学生向けの入試では、書類審査や面接が中心で、SATやACT、TOEFLなどのスコアが求められることが多いです。また、英語で学位を取得できるプログラムも増えており、英語のみで受験・履修が可能な場合もあります。各大学の入試要項を確認し、自分に適した入試方法を選択してください。当サイトの大学紹介ページに掲載の受験制度情報も参考にしてください。

日本留学試験(EJU: Examination for Japanese University Admission for International Students)

日本の大学(学部)に進学を希望する外国人留学生を対象にした試験。日本語の能力や、大学の授業についていくために必要な基礎学力を測るために実施されます。国際基督教大学(ICU)、上智大学、立命館アジア太平洋大学(APU)など、帰国生入試や英語プログラムではEJU受験を求めないとする大学もあります。志望大学の入試要件を確認し、必要なら受験準備を進めましょう。

概要や詳細は実施機関の日本学生支援機構(JASSO)のページ(英語)で確認を。

日本語能力試験(JLPT: Japanese-Language Proficiency Test)

日本語を母国語としない人を対象とした世界最大規模の日本語試験。レベルは5段階あり、日本の大学へ留学条件としては最も高い「レベルN1」か「N2」を求められることが多いようです。詳細についてはwww.jlpt.jpに記載。

重国籍者の入試規定を確認

日本と外国の重国籍を持つ学生の場合、受験資格や入試区分が大学によって異なる場合があります。「重国籍の中に日本国籍が含まれる場合は、日本人出願者とみなす」とする大学もあれば、「重国籍者は外国人留学生入試は出願不可だが、帰国生徒特別入試には出願可能」と定めている大学もあります。各大学の募集要項を確認し、自分の国籍状況に応じた適切な入試区分で出願してください。また国籍の選択によって、カリキュラム、留学生を対象とする奨学金の受給、学費などが変わってくることもあるため、事前に確認しておきましょう。

2022年4月より、日本の法律では「国籍の選択」をすべき期限(年齢)が変更となり、従来から実質2年早まっています。

国籍を選択すべき期限

【2022年4月以前】
・ 20歳に達する以前に重国籍となった場合:22歳に達するまで
・ 20歳に達した後に重国籍となった場合:重国籍となった時から2年以内

【現在】
・ 18歳に達する以前に重国籍となった場合: 20歳に達するまで
・ 18歳に達した後に重国籍となった場合:重国籍となった時から2年以内

 

住環境を知る

留学生向けに学生寮を提供している大学も多く、入学初年度は寮への入居が必須とされる場合もあります。寮以外にも、アパートやシェアハウスなどの選択肢がありますが、大学のサポート体制や周辺環境を事前に考慮して志望校を選ぶと賢明です。住環境を知る方法として、大学が開催している「オープンキャンパス」「体験授業」「キャンパス見学」に参加すると、大学の担当者に直接確認することができるので、寮がある場合は見学させてもらえるかもしれません。また、大学周辺のアパートや町の雰囲気なども知ることができます。

日本の大学の学費はどれくらい?

日本の大学の学費は?
日本の大学では、学費と呼ばれるのは一般的に「入学金(1年次のみ納める)」「授業料」のほか、「施設費」「実習費」「諸会費」などを合わせたものです。理系学部や医学・医療系学部では、特に学年が上がると実習費が多くかかる場合もあるので、卒業までにどれぐらいの費用がかかるか、トータルで見ることが大切です。

日本では大きく分けて「国立」「公立」「私立」に分かれており、ほとんどの国立大学が同じ金額を採用、公立大学は、都道府県や市など居住地によって入学金が異なるケースがあります(授業料は国立大学の金額にほぼ準ずる)。そして私立大学は学部・学科の種類などによって学費が異なります。

国公立大学の年間の授業料は約55万円。私立大学では年間約80万円〜320万円と学部や専攻によって幅があります。アメリカの大学と比較すると日本の大学の学費は比較的安価と言えますが、為替レートや生活費も考慮して、総合的な費用計画を立てましょう。

日本の大学の学費の平均額

(※各種費用を含む入学1年目の学費合計額)

  国公立 公立(地域内) 公立(地域外) 私立
入学金 28万2000円 22万1399円 38万2423円 25万8434円
授業料 53万5800円 53万6471円 53万6391円 98万5236円
初年度納入金 81万7800円 83万9988円 100万6239円 165万3535円

出典:旺文社教育情報センター 『2024年度大学の学費平均額』
https://eic.obunsha.co.jp/file/educational_info/2024/0806.pdf

日本への留学生の奨学金制度は?

日本の大学や政府機関、民間団体などが留学生向けの奨学金制度を提供しています。

日本学生支援機構(JASSO)や日本政府の文部科学省の奨学金が代表的ですが、各大学に独自の奨学金が用意されている場合もあります。応募条件や支給額、募集時期は各制度によって異なるため、早めに情報収集を行うことが重要です。

外国人向けの奨学金には、日本に来る前に申し込むものと、来た後に申し込むものがあります。いずれも、日本学生支援機構のウェブサイトなどから検索が可能です。ちなみに日本では返済の必要な「貸与型」奨学金も多いため、きちんと確認しておきましょう。

日本の大学を卒業後の進路について

日本の大学を卒業後、日本国内や海外での就職・進学など多様な進路が考えられます。2022年度中(2022年4月1日から2023年3月31日まで)に卒業した外国人留学生の進路状況について調査した資料では、留学生のうち半数近くの学部卒業生が日本国内での就職という道を選択しています。また、日本国内の大学院などへの進学を選んだ卒業生も2割近くいます。

留学生の卒業後の進路(学部生)・日本国内に留まる場合

就職 進学 その他
44.3% 19.9% 12.2% 76.4%

出典:独立行政法人 日本学生支援機構
『2022(令和4)年度 外国人留学生進路状況調査結果』
https://www.studyinjapan.go.jp/ja/_mt/2024/05/data2022s.pdf

留学生の卒業後の進路(学部生)・出身国に帰る場合

就職 進学 その他
7.3% 0.5% 13.8% 21.5%

出典:独立行政法人 日本学生支援機構
『2022(令和4)年度 外国人留学生進路状況調査結果』
https://www.studyinjapan.go.jp/ja/_mt/2024/05/data2022s.pdf

日本の大学での留学生のサポートや海外から学位を修得できるプログラム

海外からの学生を積極的に受け入れている二つの大学の広報や入試担当者に、それぞれのプログラムの特徴を聞きました。

国際基督教大学(ICU)

日本の大学進学・留学特集 国際基督教大学

回答者:国際基督教大学(ICU)・パブリックリレーションズ・オフィス

  1. バイリンガル教育の徹底:日英両語を運用可能とする語学プログラム。
  2. 留学生を区別しない一体型教育:“留学生専用”が不要な共に学ぶ体制。
  3. 大学院進学率の高さ:国内外含め、大学院進学率は20%超。
貴学の学位プログラムの留学生・帰国生の割合を教えてください。
留学生の割合は、学部全体の約15.8%です。帰国生(海外の教育制度で学ぶ高校生)を主たる対象とした入試で入学する学生もいますが、日本の高校から進学する学生の中にも帰国生は多くいます。また、統計的に言うのは難しいのですが、幼少期を海外で過ごした方や、中学・高校で留学した方など、学生の海外経験も多様性に富んでいます。
貴学のバイリンガル教育について教えてください。
本学が育成することを願う人間像とは、自分の社会や文化の常識を当然視することなく、未知の価値や思想に接して対話を重ね、他者との新たな関係の中で自己を見つめ直すことができる人です。そのためには卓越したコミュニケーション能力が必須であり、まず必要とされるのは、日英両語の言語運用能力です。本学は、献学以来、日英両語を公式言語とするバイリンガリズムが貫かれており、リベラルアーツ英語プログラム(ELA)、もしくは日本語教育プログラム(JLP)の履修を卒業要件として課すほか、教室、事務室、さらには学生のクラブ活動においても、この原則が浸透しています。
学生の日本語力に応じたサポートなどはありますか?
多くの大学では入学前にある程度の日本語運用能力を要求されるのに対して、ICUでは入学時での日本語能力は問いません。入学時に日本語運用能力が全くなくても、日本語教育プログラム(JLP: Japanese Language Program)を履修し、約2年間、少人数のクラスで徹底的に日本語を磨くことで、その後、日本語で開講されている授業にも挑戦できるような日本語運用能力を身に付けることが可能です。

JLPを語学要件として履修することになった場合、日本語運用能力に応じたクラスに配置されますので心配はいりません。まず、カリキュラムからきめ細やかに対応しています。例えば、日本語を第一言語とする帰国生などの場合は、“Special Japanese Track”という上級者用の日本語コースがあり、自分の日本語力に合ったクラスを履修できます。留学生の場合も、日本語力に応じた七つのレベル別のクラスに分かれています。

留学生のためのサポート(入学前・入学後・卒業まで)について教えてください。
ICUでは「留学生」をその他の学生と区別していません。そのため、留学生専用のカリキュラムやサポートのためのオフィスを用意していないのです。どこのオフィスにいっても同じようなサービスを受けることができますし、日本語・英語の語学プログラム以外には授業も他の学生と同じように選べます。履修登録も英語でできますし、大学からの情報発信も全て日本語と英語両方です。説明会も式典も、英語と日本語それぞれに配慮して行われています。留学生の日本語力が十分でなければ、先生も職員も英語でサポートできます。学生生活全てにおいて、留学生も日本人学生も区別なく共に学び、生活し、課外活動にも取り組みます。
学習面以外でのサポート(生活、住居、メンタルなど)はありますか?
全てサポートの用意があります。カウンセリング・センターには、英語で相談に乗ることができるカウンセラーが常駐しています。また、大学院生用の寮も合わせてキャンパスの中に九つの学生寮があり、800名を超える学生が大学内に住んでいることも特徴の一つです。
留学生の卒業後の進路、就職先のサポートなどはありますか?
はい。ただ、日本語力を重視している企業も多いため、企業による就職関連の情報提供やイベント、採用選考は日本語で行われることがほとんどです。そのため、日本語力に不安があるけれども卒業後日本での就職を視野に入れている場合には、大学在学中に積極的に日本語力を上げておくことをお勧めします。ただ、進路に関する相談は英語でも可能です。また、ICUの大学院進学率は20%を超えており、海外の大学院やICUの大学院(特に学士課程と修士課程を5年で終えられる『5年プログラム』)に進む人も少なくありません。アカデミック・アドヴァイザー(教員)など、相談できる人は必ずいます。
アメリカからの留学生に求めることは?
特に国や地域に限って求めているようなことはありません。世界の平和に貢献できる人材を育てるというICUのミッションに共感してくださる方、また好奇心があって他者や自分以外の物事に関心があり、ICUが常に掲げてきた「明日の大学」を一緒に創っていきたいと思ってくれる方に選んでもらえれば大変うれしいです。

叡啓大学

日本の大学進学・留学特集 叡啓大学

回答者:叡啓大学・教学課国際担当 上田健治さん

  1. 課題解決型の学び:SDGsを軸にリベラルアーツと実践教育を融合。
  2. 留学生の多様性と支援:全授業が日英両語、生活・就職支援が充実。
  3. グローバルなキャリア形成:メンター制度や企業連携で就職支援。
「22世紀型」大学として、とりわけ特徴的なプログラムを教えてください。
本学では、SDGs(国連総会で採択された、持続可能な開発のための国際目標)に関連したリベラルアーツ科目の学びを軸に、実社会の課題の解決に貢献できる社会のチェンジメーカーの育成を目指しています。このため、リベラルアーツ科目の学修による「修得」と、課題解決演習(Project-Based Learning)や体験実践プログラム(国内・海外インターン・ボランティアなど)による「実践」から構成されるカリキュラムを通じて、幅広い分野での学びと、修得した知識を実社会で生かすための実践力を養うプログラムを提供しています。

特に課題解決演習では、本学と提携している企業やNPO、国際機関、地方公共団体などから提示される課題をテーマとして設定し、解決へのプロセスを実践的に学ぶことができます。

貴学の学位プログラムの留学生・帰国生の割合を教えてください。
2024年度の留学生の割合(交換留学生も含む)は約15%で、23の国・地域から56名の留学生が学んでいます。本学は、1学部のみの単科大学で、1学年の定員は100名(内、留学生は20名)の合計400名と小規模で、学生の4人に1人は留学生となる環境を目指しています。

開学して4年目の新しい大学で、今年の3月に初めての卒業生がでますが、卒業後も日本で就職する予定です。

貴学に進学する留学生の目的やその理由はなんですか?
進学の目的や理由はさまざまですが、社会課題の解決をテーマとした取り組みに関心がある、生まれ育った地域の社会課題を解決したい、広島で世界平和について学びたいなどの理由が多く、課題解決のための知識や解決のプロセスを学び、将来にいかしたいという声をよく聞きます。また、本学は全科目を日・英両言語で開講しているため、英語能力のみでも学位が取得できるカリキュラムであることを理由に入学される方もいます。
留学生のためのサポート(入学前・入学後・卒業まで)について教えてください。
入学前は、ビザの申請やキャンパス内にある国際学生寮への入寮手配に関する手続きなどの支援の他、入国前ガイダンス(オンライン)を通じて、教職員や新入生同士の顔合わせ、空港から大学までの移動方法や新学期前に行う生活準備に関する情報提供などのサポートを行っています。入学後は、先輩留学生や学生寮のレジデント・アシスタントが中心となり、新入生の生活支援(転入届・銀行口座開設・大学近隣のツアー)の補助や大学主催のオリエンテーション(履修説明・学内アカウントの設定・奨学金説明会・学内キャンパスツアー)を行います。その他、学生主催の歓迎会や、寮内での交流イベントなどを通じて、日本人や他の留学生と交流を深められます。事務局にも英語が話せる職員・スタッフがいますので、いつでも相談しやすい環境です。
学習面以外でのサポートはありますか?
本学では、教務・学生支援を行う教学課の職員・スタッフが、学生生活に関する相談窓口となり、奨学金の案内や申請、近隣の病院や民間アパートなどの紹介、市役所や銀行に関する書類手続きの補助、大学近辺で開催されるイベントの案内など多岐にわたりサポートを行っています。また、学生相談室には、英語対応が可能なメンタルケアのカウンセラーがいますので、日本での生活や学業における悩みについて相談できます。
留学生の卒業後の進路について、進路、就職先のサポートなどはありますか?
留学生を含めた学生の就職や進学を支援するキャリアデザインオフィスを学内に設置しており、卒業後の日本での就職や進学を希望する留学生への支援(就職説明会の案内、履歴書の添削・面接練習での指導、求人情報の提供)を行っています。また、第一線で活躍する社会人の方々にキャリアメンターとして相談に乗っていただくメンター制度を導入しており、留学生を含む各学生のキャリアパスに対する助言や支援を入学から卒業まで受けられます。
アメリカからの留学生に求めることは?
本学は、特定の国・地域に関わらず、多種多様な背景を持つ学生を受け入れ、キャンパスの多様性を重視しています。アメリカの学生のみなさんにも、本学の多様なキャンパスで、仲間と切磋琢磨しながら、課題解決について学び、持続可能な社会の実現のために前向きに取り組んでもらえることを期待しています。

 


※このページは「ライトハウス2025年4月号」掲載の情報を基に作成しています。最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。